あさりとはまぐりの違いって?
(これはあさりかはまぐりか?)
どちらも二枚貝ですし、
模様もさまざま。
この2つの違いについて、
「小さいのがあさりで、
大きいのがはまぐり」
という人もいれば、
「白っぽいのがはまぐりで、
グレーがかっているのがあさり」
という人もいるし、
「え?あさりが大きくなったら、
はまぐりになるんじゃないの?」
なんていうことを言う人まで!
(因みにあさりとはまぐりは別物です。
成長段階の違いではありません。)
この記事では、
こうした噂の真偽を含む
「あさりとはまぐりの違いに関する疑問」を、
ばっちり解決していきます!
“あさり”と”はまぐり”との一発でわかる違い
あさりとはまぐりとの違いで、
一番わかりやすいのは「手触り」です。
あさりはザラザラ
はまぐりはツルツル
と、全く違います。
なので触れば一発で判別可能です。
写真だと少しわかりづらいですが、
よく見るとあさりには細かいスジが、
はまぐりには光沢があることがわかる場合もあります。
模様や色、サイズの違いについて
あさりとはまぐりの違いを質問すると、
よくされる回答に
「サイズや色、模様が違う」
というものがあります。
これ合っているようで、
合っていません。
何故こんな微妙な表現になるかというと、
「よく店先で見るあさりとはまぐり」で考えると
確かにその通りなのです。
店頭で売られているあさりは、
だいたいグレー系で3cm程度。
はまぐりは5cm~大きいものでは、
10cmくらいのものもあり、
白っぽい色をしたものが多いという傾向はあります。
ただ…これって必ず当てはまるわけではないんですよね。
この画像を見ていただけばわかるとおり、
あさりの貝の色はさまざまですし、
環境によっては6~7cmほどまで大きくなります。
次ははまぐりの画像です。
はまぐりも必ず5cm以上あるわけではなく、
中型~小型の個体のみでも、
これだけ大きさに差があることがわかります。
小型のものは一般的なあさりと同程度ですね。
色も茶色っぽいものや、
黒っぽいものも混じっています。
なので色や模様、サイズなどを
基準に見分けるのは難しいでしょう。
ただあさりは大きくとも6~7cm程度までと
言われていますので、
8cm以上のものであれば、
「これはあさりではなく、はまぐりだ」
と判断できるでしょう。
その他あさりとはまぐりの違い
その他にもあさりとはまぐりには違いがありますので、
箇条書きでかんたんに紹介します。
・どちらも海の砂浜に生息しているが、
はまぐりのほうが深いところにいることが多い。
・スーパーに並んでいるものの産地の違い。
あさりはまだ国産が主流だが、
はまぐりは中国産のシナハマグリが中心になっている。
・あさりの旬は3~4月と9~10月。
はまぐりの旬は2~4月。
・あさりはよく砂を吸っているが、
はまぐりはそうでもない。
そのため砂抜きのときも、あさりのほうがよく砂を吐く。
はまぐりのほうが深く潜っていることが多いのに、
砂をあまり吸っていないのは、
なんだか不思議ですね。