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鮭皮に含まれる栄養は?体に悪い説についても!

皮つきの鮭 横から

残す派と食べる派とで分かれる鮭皮。

皮なんだし、剥いで食べるのが普通…
と思っている人もいるかも知れませんが、

実は鮭皮って栄養たっぷりなんです!

でも「体に悪い」という説も…?

当記事では鮭皮の栄養と、
体に悪い説について、
詳しく紹介していきます。

鮭皮に含まれる栄養素

まず最初に鮭皮に
どんな栄養が含まれるのかから見ていきましょう。

・ゼラチン質(コラーゲン)
・ビタミンA
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・DHA
・EPA

よく言われるコラーゲンはもちろん、
他にも体に良い成分が
いろいろ含まれていることがわかります。

それぞれの栄養素についても、
かんたんに説明しておきますね。

コラーゲン

いわずと知れた美肌の味方

鮭皮と身の部分の間にある
ヌメリ部分に含まれています。

コラーゲンというと、
とにかく肌に良いというイメージが強い人が多いと思いますが、
それだけではなく髪や爪にも効果有

また膝などの関節軟骨を丈夫にする働きもあるとも言われています。
(コラーゲンの研究はまだ不明な点も多いらしいですが、
関節に影響を与えること、
膝の伸びが良くなることなどは研究結果が出ているそうです)

なのでお肌の悩みを抱えていない人にもオススメです!

コラーゲンはビタミンCと相性が良いので、
鮭皮にレモン汁をかけて食べるといいかも知れませんね。
さっぱりしますし♪

ビタミンA

ビタミンAには腸などの粘膜を強化し、
ウイルスへの防御力・免疫力を高める働きがあります。

他にも目の角膜と結膜を保護する効果があるので、
目の健康にも効果的だったり、
粘膜・皮膚の新陳代謝を高める効果から、
美肌・アンチエイジング効果も期待出来たりと、
かなり重要な栄養素の1つです。

ビタミンAは鮭の場合、
身よりも皮に多く含まれています
意識的に摂りたい方は、
鮭皮までしっかり食べたいですね。

ビタミンB1

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する働きの他、
糖質を栄養源として使用している
脳神経系が正しく働く助けにもなっている成分です。

また皮膚や粘膜の健康にも貢献しています。

こちらのビタミンB1も
鮭の身よりも皮にたくさん含まれている成分です。

ただし熱に弱いという性質があるため、
焼き鮭など過熱調理をした場合は、
破壊されていることがほとんどでしょうね。

意識して摂るなら、
お刺身で食べたいところです。

ビタミンB2

糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変える助け
してくれる栄養素。

他にも体のさまざま部分の細胞の発育や再生
老化の原因の1つでもある
過酸化脂質を分解する働きももっています。

なおビタミンB2は過熱には強いですが、
光を浴びると減少していく性質を持ちます。

なるべく素早く食卓に並べて、
摂取したいところです。

DHA

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、
人間の体内で作ることが出来ないので、
外から摂取する必要がある必須脂肪酸の1つです。

脳や目の網膜の脂質成分。

脳細胞に浸透し、
情報伝達力をアップさせ、
脳細胞を活性化させる働きがあります。

「魚を食べると頭が良くなる」

なんていう俗説があるのは、
魚にはこのDHAが豊富に含まれているものが多いからです。

EPA

EPA(エイコサペンタエン酸)も、
DHAと同じく人間の体内では
作り出すことが出来ないので、
外から摂取する必要がある必須脂肪酸の1つです。

血栓の予防や中性脂肪を減少させる働きをするので、
血液をサラサラにしてくれる栄養素として知られています。

でも鮭皮は体に悪い?

たくさんの鮭の切り身

ここまで書いてきたとおり、
鮭皮にはたくさんの栄養素が含まれています。

にも関わらず、
「鮭皮の摂り過ぎ体に悪い」
「食べないほうがいい」と言われることも…。

これには2つの理由があります

理由1.加熱により栄養素が変化するから

先ほど体に良い栄養素として、
紹介したDHAやEPA。

しかし加熱すると過酸化脂質に変化してしまいます。

そしてこの過酸化脂質というのは、
老化の一因だと言われていたり、
血液をドロドロにする原因にもなるのです。

EPAは本来、血液をサラサラにする脂肪酸なのに、
過熱すると逆にドロドロになる原因に変わるなんて…
残念な話ですね。

理由2.有害物質が溜まりやすい部位だから

これはソースがはっきりとしないのですが、
魚の皮下脂肪は有害物質が溜まりやすい部位だと
言われているようです。

鮭皮はその皮下脂肪と密着している部位ですし、
剥がすときにくっついてきますからね…。

そういう理由で避ける人もいるようです。

鮭皮は体に良い?悪い?

さて、ここまで読んで来た人が気になるのは、

「結局、鮭皮は食べたほうが良いのか、
食べないほうが良いのか」

ではないでしょうか?

個人的な意見をいえば

「どちらかというと食べたほうがいいんじゃないの」

「特に刺身の場合は食べたほうが良さそう」

「フライは止めておいたほうがいいかも」

という感じです。

何故、そう思うか?
理由を話していきます。

まず体に悪いと言われる理由についてですが、

>加熱により過酸化脂質に変化するから

これに関しては、
鮭の身本体にも同じことが言えますよね。
もっと言うなら、焼き魚全体に言える話です。
でも「焼き魚が体に悪い」なんて話はあまり聞きません。

なので気にするほどじゃないんじゃないかな?
というのが、私の予想です。

それに過熱しても全部変質してしまうわけではありません

鮭のなかでも人気が高い
シロサケの食べられる部分100gの
DHA&EPA含有量を調べてみると、

★新巻鮭(生)
DHA:730mg
EPA:360mg

★焼き鮭
DHA:510mg
EPA:260mg

という結果でした。

(文部科学省の
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表」
によるデータです)

次に

>有害物質が溜まりやすい部位だから

という説。

これは、
「その鮭が有害物質を持っているとすれば、皮下脂肪に溜まりやすい」
という話ですよね。

つまり有害物質をあまり含んでいない鮭なら問題ない話
なんじゃないでしょうか。

日本で出回っている鮭のほとんどは養殖で、
エサや水質なども厳しく管理されているはずです。

だからこっちもあまり気にしなくていいかなと…。

栄養素がある可食部(食べられる部分)なんだから、
普通に食べたら良いと思います。

もちろん食べすぎは良くない
思いますけどね。

※あくまでも個人の意見です。

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