ムスカリといえば、
初心者でも育てやすく花も可愛い!
素敵な植物なんですけど…
葉が伸びすぎるという問題があります。
このページではムスカリの
「既に伸びすぎている葉をどうするか」と
「伸びすぎを防ぐにはどうすればいいか」の
2点を紹介していきます。
一度カットしてしまおう!
見苦しいくらいに伸びている葉への対処で、
手っ取り早いのはカットする方法。
ただ、ムスカリの葉には、
光合成を行い栄養を蓄える役割もあります。
花が咲く時期や、球根に栄養を蓄える時期に
短すぎるのはよろしくありません。
なので出来れば開花までまだ期間がある
2月くらいに一度、短くカットしてしまうのがおすすめです。
株元から10cmくらい残して、
バッサリいって下さい。
とはいえ、
「既に2月は過ぎているけど、
葉が伸びすぎてるからなんとかしたい!」
という方もいらっしゃる事だと思います。
その場合、3~4月上旬くらいまでなら、
カットしても問題なかったという
報告が多いので、大丈夫でしょう。
それ以降はなるべく控えたいところです。
葉が伸びすぎるのを防ぐ方法
そもそもムスカリの葉が
伸びすぎないようにしたい…
そんな場合は、
以下の2点を抑えておいて下さい。
・植えっぱなしにしない
・植え付けの時期を遅くする
まずは植えっぱなしにせず、
掘り上げること。
(植えっぱなしにすると、
どうしても葉が伸びやすくなります)
また遅く植えれば、遅く植えるほど、
葉が伸びすぎず、
小さくまとまった株になります。
ムスカリの植え付けは10月頃が適期ですが、
12月中旬くらいまでは可能です。
なので葉の伸びすぎを防ぐなら、
11月~12月中旬の間に
植え付けるようにしましょう。
球根の堀り上げと保存
ムスカリの掘り上げは、
葉が枯れてきた頃に行います。
(早すぎると球根に栄養が
充分に蓄えられていません)
傷付けないように注意しながら、
球根を掘り出してして下さい。
その後、葉や根を取りつつ、
土も払って、球根をきれいにします。
そのあとは2~3日陰干ししてから、
ネットなどに入れ、
冷暗所にて保存して下さい。
分球について
掘り上げた球根の分球は、
植え付け前に行うのがおすすめです。
やり方はシンプルで
親球根にくっついた
子球根を外すだけで構いません。
手で外せることがほとんどだと思いますが、
外れづらい場合は、カッターナイフを使うと良いでしょう。
またこのときに
小さすぎる球根は捨ててしまい、
大きめで肥えた球根だけを
植え付けるようにしましょう。
ムスカリの基本情報
キジカクシ科、ムスカリ属
(ユリ科やヒヤシンス科とされることも)
原産地:地中海沿岸地方、西アジア
ムスカリは丈夫で、
繁殖力も高い多年草の1つです。
寒さにも暑さにも耐性があるので、
(但し夏は休眠します)
冬越し、夏越しもかんたんにできます。
草丈は10~30cmくらい。
青紫色の壺状の花を、
ブドウの房のように咲かせるところから、
「ブドウヒヤシンス」「グレープヒヤシンス」と
呼ばれることもあります。
ムスカリ属には40~50種もの種類があり、
よく知られている青紫色の花のものの他に、
白、ピンクの花を咲かせる品種もあります。
ちょっと変わったムスカリを
育ててみたい方は探してみては
いかがでしょうか。
まとめ
丈夫で生命力が強いだけに、
葉が長くなり過ぎやすいムスカリ。
見苦しくなるのを防ぐためには、
時期をみてカットしてやるか、
一度掘り上げて遅く植え付けるか、
どちらかを選ぶ必要があります。
手間が少ないのはカット、
仕上がりがキレイなのは、
遅くに植え付ける方法だと思います。
(カットすると、どうしても葉の切り口部分が
ある程度、目立ちますしね)
どちらでも葉の伸びすぎを防ぐという
目的は果たせますので、
好みで選ぶと良いでしょう。