タコスミパスタ(タコ墨パスタ)って、
なんでないんだろう?
って思ったことありませんか?
お店でもイカスミパスタは、
よく見かけるのに、
タコスミパスタって、
まったく見かけませんよね。
タコスミパスタがない理由は、
いったい何なのか?
ずばり!お答えしていきます。
タコスミパスタがない理由はこれ!
タコスミパスタがない理由は、
主に2つ。
理由1.「そもそも集めづらい」
タコの墨袋って、
イカの墨袋よりも
小さいんですよ。
しかも墨袋がある位置がまた悪い。
奥まった場所でキモに埋もれているため、
かなり取り出しづらいんです。
なのでタコの墨袋を、
パスタなどに使えるくらい集めるのには、
結構な手間がかかるし、
タコの数も必要になります。
また日本のタコは輸入物が多いというのも、
タコスミ料理を見かけない理由の1つです。
タコは内臓から痛みやすいので、
海外輸出するタコのほとんどは、予め内蔵を除去しします。
つまり日本で使われるタコの多くは
輸入前に内臓ごと墨袋を除去されているのです。
逆にイカの場合は、
日本近海で獲られることが多いため、
墨袋を容易に入手出来ます。
理由2.粘り気が少ないため使いづらい
タコスミはイカスミより薄く、
さらりとしています。
このためパスタなどに、
絡めづらいのです。
集めづらいうえに、
調理でも扱いづらいとなれば、
タコスミパスタを見かけないのも、
納得できますね。
これは間違い!タコスミパスタがない理由
タコスミパスタがない理由として、
「タコスミには毒がある」
「タコスミには旨味成分である、
アミノ酸が少ないから」
という理由も
ときどき聞きます。
でもこの2つは
どちらも正しくありません。
まず1つ目。
確かに毒があるタコもいますが、
食用として人気が高いマダコや、
イイダコには毒はありません。
また2つ目についても、
実際に食べた人の感想を聞いたり、
アミノ酸の量を調べてみると、
間違いであることがわかります。
(まあ味は多少主観入りますけどね)
実際にスルメイカ、イイダコ、マダコ、
それぞれの墨100gに含まれる
主要なアミノ酸の量を調べてみると
★タウリン
スルメイカ…374.2mg
イイダコ…122.1mg
マダコ…451.4mg
★アルギニン
スルメイカ…17.1mg
イイダコ…105.3mg
マダコ…47.2mg
★アスパラギン酸
スルメイカ…8.7mg
イイダコ…42.2mg
マダコ…26.0mg
★グルタミン酸
スルメイカ…24.4mg
イイダコ…74.4mg
マダコ…71.8mg
※日本調理科学会のデータより
という具合に、
むしろタコのほうが、
たくさんアミノ酸を含んでいます。
イカスミのwikiを見ても、
タコ墨はイカ墨と比べて旨味成分である
アスパラギン酸やグルタミン酸等のアミノ酸を豊富に含む
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/イカ墨
と書いてありますね。
また味についても2015年の8月に、
TBSの「この差って何ですか?」という番組内であった
タコスミパスタとイカスミパスタの食べ比べでは、
味に大きな差はないという感想が多かったです。
こちらの飲食店のブログに載っている、
お試しで作ったタコスミパスタを食べた感想を見ても、
美味しいと書かれていますしね。
なのでタコスミパスタの味は
「イカスミパスタとだいたい同じ、
もしくはやや上」
と考えて良いでしょう。
せめて凄くおいしければ…
(うん、まあイカスミパスタでいいかな)
以上、タコスミパスタがない理由でした。
因みにタコスミパスタを出すとしたら、
1皿1万円越えする可能性が大!なのだそうです。
1匹からとれる量が少なくて、
取り出すのに手間もかかるから、
それくらいじゃないと割に合わないんだとか。
それで味がイカスミパスタと
あまり変わらない程度なら…
ワザワザ作りませんよね。
流通しないものには、
流通しないだけの理由があるだなって思いました。