ブルーライトの影響って、
いろいろ言われているけど…
科学的根拠ってあるの?
スマホやパソコンが
非常に普及している現代日本。
それらが放つブルーライトは
「悪影響があるもの」として、
扱われていることも少なくありません。
具体的には眼精疲労や睡眠障害などの
よくない影響を
引き起こす原因だと言われており、
対策グッズも多数売られています。
例えばブルーライトをカットする
パソコン用眼鏡とか、
ブルーライトの量を調整するアプリとか、
(最近のスマホでは内臓されているものも
珍しくありませんね)
画面側に貼るブルーライトカットフィルムとかですね。
iPhone7 ガラスフィルム ブルーライト iPhone7 Plus iPho…
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↑こういうフィルムなどです。
でも…ブルーライトって、
本当にそんなに悪いものなの?
もしかして業者に
乗せられてない?
科学的根拠はあるの?
というふうに、
少し心配になったので、
調べてみました。
まず「科学的根拠」の定義ついて
「え!そこから!?」
と思うかも知れませんが、
まあ、聞いて下さい。
私も発信者の端くれとして、
できる限り正確な表現を心掛けています。
なので今回の記事を書く前に、
それぞれの言葉の定義を調べたんですよね。
その結果「科学的根拠」という言葉には、
明確な定義がされていなかったんです。
これでは困ります。
なのでこの記事内では、
「客観的にもわかるよう、
道筋だてて説明できる理屈」
が科学的根拠だと仮定して、
話を進めさせていただきます。
そして結論にいこう!
さて、では結論からいきましょう!
ブルーライトによる悪影響については、
科学的な根拠と呼べるものがあります。
以上!!!
…で、終わるのは
あんまりデスヨネー。
というわけで(?)、
順を追って、
その科学的根拠の内容について、
説明していきます。
そもそもブルーライトって?
さて…今更感はありますが、
ブルーライトとは何か
というところから、
説明していきましょう。
聞きなれた言葉とはいえ、
「パソコンやスマホから
放出されている光」
程度にしか、
把握していない人も多いでしょうからね。
(私もそうでした^^;)
ブルーライトとは光のうち、
波長が380~495nm(ナノメートル)のものをいいます。
ちなみに人間の目は
360nm~800nmくらいの波長しか
認識することができません。
そして波長が短いもの(数字の小さいもの)のほうが、
エネルギーが強く、
波長が長いものほど、
エネルギーは弱くなります。
つまりブルーライトとは、
「人間が認識できる光(可視光線)のなかでも、
かなりエネルギーが強い部類」
だといえるのです。
余談ですが、
可視光線の色は
エネルギー強い順から、
「紫、青、緑、黄、橙、赤」
となります。
そして、
この範囲から紫側に外れると
みんなが恐れる「紫外線」、
赤側に外れると、
センサーや暖房で大活躍している「赤外線」です。
紫外線寄りの光だと考えると、
有害なのもなんとなく頷けますね。
さて話を戻しますと…
ご存知の通り、
ブルーライトは
パソコンやスマートフォンの
ディスプレイに使われている液晶LEDに、
大量に含まれています。
でも、それだけではありません。
蛍光灯の光や太陽光にも
ブルーライトは含まれているのです。
つまりブルーライトが、
直ちに有害とはいえません。
ブルーライトの影響による眼精疲労の科学的根拠
普段、私達が何かを見るときは
角膜や水晶体でピントを調整することで、
網膜に光が届け、
対象となるものを見ています。
このときに、角膜や水晶体で
光を吸収することで、
網膜への刺激を緩和しているのです。
ただブルーライトは、
強いエネルギーを持っているため、
角膜や水晶体であまり吸収されないまま、
網膜まで届いてしまいやすいと言われています。
また青い光の波長は、
散乱しやすい性質も持っています。
なので輪郭がぼやけやすく、
ピント調整が難しいのです。
つまりブルーライトとは、
ピント調整がしづらく、
網膜への刺激が緩和されづらい光だといえます。
それを至近距離で凝視し続ければ、
大きな負担がかかるのは当然ですね。
スマホやパソコンを使うときは、
たいていその状態ですから…。
またこのグラフを
見ればわかるとおり、
スマホやゲーム機から発せられる
ブルーライトの量は非常に多く、
パソコンでもかなりの量です。
目に大きな負担がかかれば、
眼精疲労となり、
眼精疲労は視力低下につながります。
またブルーライトを浴び続けることで、
網膜の中心部にある
「黄斑」もダメージを受けます。
これにより年齢とともに、
発症率があがる
「加齢黄斑変性」という眼病に
かかりやすくなる可能性も
指摘されています。
後編に続く!
次に
「ブルーライトが睡眠障害につながる科学的根拠」
を紹介…
と、いきたいところですが、
ずいぶん長くなってしまったので、
記事を分けたいと思います。