潮干狩りで獲れるためあさりや、
スーパーで購入してきたあさり。
見ているうちに
飼いたくなってしまったことはありませんか?
砂抜き中の姿に愛着が湧いて、
料理しづらくなることもあるでしょう。
でもあさりの飼い方って、
あまり聞きませんよね。
ペットショップでも、
見たことありませんし。
そこでこの記事では、
あさりの飼い方を…と、
行きたいところなのですが、
その前に知っておいて欲しいことが幾つかあります。
特に何となく
「そうだ!あさりを飼ってみよう!」
と思った方は、
まずこの記事に目を通して下さい。
※あさりを飼う上での注意点は
既に知っているという方は、
こちらから飼い方説明のページへどうぞ。
海産の二枚貝は飼い方が確立してない
なんとなく庶民的なイメージが強いあさり。
そのせいか手軽に飼えそうだと
思う方も珍しくありません。
でも実際は、
あさりの飼育難易度、めっちゃ高いです!
あさりに限らず海産性の2枚貝というのは、
貝類のなかでも、
飼育難易度がかなり高いと言われています。
そもそも飼い方がまだ確立されていないのです。
あさりの飼育について書いてある
サイトやブログも少しはありますが、
「何年も生きている!」
という報告は残念ながら見かけたことがありません。
知識もない人が適当に飼えば数日で全滅、
環境を整えても半年くらいで
死んでしまったという報告が多いのです。
因みにあさりの寿命は7~8年。
最初の1年ほどで2.5cm程度の
食用に足るサイズになります。
なので寿命の関係で、
数年以上の飼育成功報告が
あがってないわけではないでしょう。
あさりの完全養殖に取り組んでいる
業者や地域団体もあるにはありますが、
ここ数年の動きです。
ネットで出回っている情報も、
多くが経験則レベルなので、
手探りで飼う覚悟が必要でしょう。
あさりの死骸は爆弾!?
既に海産のいろいろな魚や珪藻を、
水槽で飼っている場合。
「ここにあさりを投入すれば、
濾過効果が望めるのでは?」
と思って飼い始める方も
いらっしゃるようです。
確かにあさりは海水のなかにいる
植物性プランクトンや魚の糞を濾過してくれます。
なので水質の維持に役立つでしょう。
…ただし生きている間は、です。
あさりは死ぬと
ほんの数時間でかなり腐敗し、
アンモニアを発生させます。
アンモニアは他の貝や魚にも有害なうえ、
水に溶けやすいので、
対処が遅れたら、
水槽内の生き物が全滅なんてことも、
最悪、起こり得るのです。
あさりは砂に潜ったまま死ぬことが多いので、
発見が遅れることは多々あります。
あさりを濾過目的で
飼おうとしている場合は、
「弱ったあさりを事前に取り除くことが出来るか」
「もしもの場合のリスクを背負う気はあるかどうか」
この2つについて、
よく考えてみる必要があります。
あとで後悔しないために
ここまでに書いた通り、
あさりは案外飼うのが難しい生き物です。
「調理するのはかわいそうだと思って、
水槽で飼い始めたけれど、
結局、数ヶ月かけて衰弱死させる結果になった」
「濾過してくれると聞いて飼ったのに、
あさりの死骸によって、
取り返しがつかないほど汚染されてしまった」
なんてことも有り得ます。
この記事の内容を踏まえて、
それでも飼ってみたいかどうかを、
今一度、ご検討下さい。
それでもあさりを飼ってみたい方は、
下記の記事をお読みいただければと思います。
あさりの飼い方について、
詳しい情報をまとめています。