びわの剪定は果樹のなかでは、
あまり気を使わなくても良い部類です。
とはいえ、剪定の時期や程度については、
ある程度考える必要があります。
特に収穫を多くしたい、味をよくしたいという場合は注意が必要です。
この記事では、
それらについてわかりやすく解説していきます。
びわの剪定に向いた時期は?
びわの剪定時期は実が付き始める前と、
実が付き始めたあとで異なってきます。
実が付き始める前は9月頃、
実が付き始めた後は開花時期が終わってから実が出来始めるまでの間(2月~3月中旬くらいまで)がオススメです。
それ以降は実を付けたあとに、枝先を間引く程度にしておきます。
3月以降に大きめの枝を落とす…などの強い剪定を行うと、
今年だけではなく、翌年以降の実も減りやすくなってしまうため注意が必要です。
また出来るだけ高さを抑えたいのであれば、
春頃に下方向への誘引をかけるのもオススメ!
詳しい方法は次の項目で説明していきます。
びわの剪定方法
びわは放っておくと、
8メートルを越えるサイズになることもあります。
そのため庭木として育てる場合、
少なくとも3~4年目から、剪定をしていったほうが良いでしょう。
★実を付け始めるまで
主枝は9月頃に先端を4分の1ほどのところで切り戻し剪定を行います。
(切り戻し剪定=枝の途中で切り落とす作業)
伸ばして切ってを繰り返し、成長させていきましょう。
樹高をあまり高くせず、横に伸ばしたい場合は、
主枝が150cm以上になってから、誘引をします。
誘引の時期は4月頃。
主枝に先から3分の1くらいのところで紐をかけます。
紐の両先は地面に固定し、枝が地面と水平orやや下向きになるくらいまで引っ張って下さい。
紐がとれてしまわないように、
しっかりと結びつけて、地面側は杭に結び付けて打ち込んでおくと良いでしょう。
★実を付け始めてから
高くなりすぎないように主枝を切り詰める他、
枝が混み入っている部分も剪定していきます。
主枝の切り戻しは今までと同じく、
4分の1くらいを枝先から切り詰めましょう。
枝が混みあっている部分の剪定は、
日当たりや風通しを良くする目的で行います。
ただしあまりに枝が少なくなりすぎると、
今度は幹が焼けて枯れてしまう場合もあるので、
注意が必要です。
良質な実をたくさん収穫したいなら、
10月下旬のつぼみが付く時期に、つぼみを間引いたり、
2~3年間、実を付けた枝は切り落とすことも必要です。
びわは強い庭木ですが1度で極端に切り過ぎると枯れてしまうケースもあります。
適切な時期に少しずつ行いましょう。
びわの剪定後は切り口のケアも!
以上、びわの剪定時期やその方法についてでした。
びわは樹勢があり葉も大きい木なので、
気が付くとかなり圧迫感があるサイズになっていることもあります。
ご家庭で育てる場合は、計画的に剪定していきましょう。
また剪定後の切り口ケアも重要です。
切り口には必ず癒合剤を塗布するようにして下さい。
木工用ボンドでの代用も無しではありませんが、
雨でふやけて剥がれてしまう、殺菌効果は期待できないなどの問題点もあります。
切り口のケアについて、
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読み下さい。