ムスカリを種から育てる方法は?
球根で増やすことが多いムスカリですが、
敢えて種で増やしたい!という方もいらっしゃると思います。
当記事ではそんな方向けに、
・ムスカリの種の取り方
・種まきの時期、やり方
・発芽やその後の成長について
などを、まとめて紹介していきます!
ムスカリの種の取り方
ムスカリは枯れる頃になると、
画像のように実を結びます。
種はこの実のなかに出来るのですが、
熟すとちょっとした衝撃で、
すぐに地面にこぼれてしまうという難点が…。
なので実が熟す前に
袋かけをして下さい。
時期はだいたい5月頃。
かける袋は出来れば、
通気性がある不織布がオススメ。
大きめのお茶パックなどでも◎。
種がこぼれないように
形を整えてから、
ホッチキスで固定しましょう。
全部に袋かけすると、
様子がわからなくなってしまうので、
幾つかはそのまま残しておくことをオススメします。
熟すと実の色が変色して、
鞘も乾燥してくるので
わかりやすいはずです。
またその頃になると葉も黄色くなります。
そうなったら袋のなかの種を採取しましょう。
袋かけをしたほうが確実ですが、
しなくても種さやの中に
種が残ることがあるため、
何もしなくても採取できる場合もあります。
種まきの時期
種を取ってすぐに撒く方法と、
秋まで種を保存しておいて撒く方法とがあります。
オススメは取ってすぐに撒いてしまう方です。
秋まで保存しておくと、
気候の良い時期から育て出すことが出来ますが、
ムスカリの種は乾燥させ過ぎると良くないため、
保存がなかなか面倒です。
湿度を保って保存する必要がありますし、
カビたり、腐ったりしてしまうこともあります。
なのですぐに撒いてしまったほうが良いでしょう。
種まきの仕方
土の上に種を撒き、
5ミリ程度、土を被せればOK!
土については弱アルカリ性で、
水はけの良い土を好みます。
なので水はけが良い培養土に、
苦土石灰(アルカリを上げてくれます)を、
少し混ぜたものを用意してやりましょう。
また種から育てる場合、
1年目はポットでの育成がおすすめです。
地面に直接撒いても
育つこともありますが、
種まきから1年目のムスカリは、
まだ弱く冬越しに不安があります。
霜に当たって枯れてしまう事もあるので、
寒い時期に取り入れられるよう、
ポットに植えたほうが良いでしょう。
発芽とその後の成長
ムスカリの種を取ってすぐに撒いた場合、
発芽は秋になります。
成長はかなりゆっくりで、
翌春にはまだ細い葉が数本生える程度。
花が咲くまでには3年くらいかかります。
ムスカリの種を採取するデメリット
通常、ムスカリは花後、
花がらを詰んでしまいます。
これは種を作るために栄養が、
使われてしまわないようにするため、
球根に栄養が蓄えられやすいようにするためです。
しかしムスカリの種を採取するには、
花がらを放置する必要があります。
つまり…
熟した種を作らせる分、球根側の栄養は少なくなります。
特に問題ないこともありますが、
球根内の栄養が不足して、
今後の花付きが悪くなる可能性もあるので、
一応頭に入れておきましょう。
のんびりと成長を見守ろう
以上、ムスカリの種の採取方法と、
種からの育て方についてでした。
球根から育てるよりも、
時間はかかりますが、
もともと園芸は趣味の1つ。
長く成長が見守れる、楽しめると思えば、
種から育てる良さもありますよね♪
またムスカリに種をつけさせると、
こぼれ種が思わぬところに…
なんてことも起こります。
忘れたころに意外なところで、
花を咲かせてくれるのもまた、
面白いものですよ^^