つぶらな瞳と細くて長いボディ
フサフサの毛など、
非常に魅力的な容姿をしたホンドテン。
当記事では、
そんなホンドテンの生息地や、
種類について、
などを紹介していきます。
ホンドテンの生息地
ホンドテンは日本固有の種で、
主な生息地は
本州・四国・九州の森林地帯です。
近くに樹木があれば、
人家周辺に出てくることもあります。
ホンドテンにはキテンとスステンという
2タイプがおり、
それぞれ生息地の傾向が異なります。
キテンは身体の毛が黄色で、
生息地は東北地方が中心です。
スステンは黒褐色の毛をしていて、
キテンより南側に多く生息しています。
ただキテンは四国や九州でも生息しており、
b>北海道南部と中央部でも、
効率良く毛皮を獲るために
放逐されているキテンが生息中です。
また佐渡島にも
1959~1963年に放逐された
ホンドテンが生息しています。
他にはホンドテンの亜種として、
ツシマテンという
対馬に生息している種も存在します。
小話:キテンとスステンの不思議
キテンとスステンは、
冬の毛皮の色がハッキリと違いますが、
遺伝子的には違いがありません。
同じ遺伝子なのに、
なんでああもハッキリ毛の色が違うのか?
まだ理由は判明していないそうです。
ダイ君邸に新しいハンモックが設置されていました😆❣️
良かったね♬︎♡#八木山動物公園#ホンドテン #ダイ pic.twitter.com/fixUJaqLbT
— 肝油 (@umi_umi95106) September 1, 2020
ホンドテンの特徴
ネコ目イタチ科イタチ亜科テン属。
体長:40~55cmほど
尾長:15~20cmほど
体重:1.0~1.5kgほど
長い胴体と短い四肢。
愛らしい顔立ちとは裏腹に
獰猛な性質を持っています。
雑食性ではありますが、
食べるものの多くは肉類なので、
ハンターであることを忘れてはいけません。
基本的には夜行性だそうですが、
はっきり活動時間が定まっているわけではなく、
昼夜行動します。
また冬眠もしません。
鋭い爪を持っており、
体はとても柔軟で身のこなしも軽いです。
このため木登りがとても得意。
また夏毛と冬毛とでは毛の色が違い、
冬毛の方が色合いが淡い傾向があります。
巣は岩の割れ目や、木の穴に作ることが多いですが、
建物に侵入し、屋根裏や床下に作ることもあります。
ホンドテンの解説イラスト
🌳ホンドテンとは?🌳
🌱身軽で木登りが得意!
🌱食肉目のイタチ科のグループ
🌱イタチやオコジョよりも大きい。
🌱指は前後5本ずつ。
🌱キテンとスステンがいるよ。#日本の生きもの豆知識 pic.twitter.com/OAmiczn8JY— いぬい さえこ🐿️ (@Inui_Saeko) September 6, 2020
イラスト作家のいぬい さえこさんが、
投稿してらっしゃる
ホンドテンの解説イラストがわかりやすかったので、
ツイートを紹介させていただきます。
国内に広く生息するホンドテンだけど
ホンドテンの生息地はかなり広め。
森林地帯周辺であれば、
見掛ける機会もあることでしょう。
かなり可愛らしい姿なので、
「我が家の近くにもいて欲しい!」
と思った方もいるかも知れませんが、
ホンドテンは害獣としても知られています。
特に屋根裏に住み着いたケースが厄介で、
かなり騒音や衛生面で、
悩まされたことがある人たちもいらっしゃるのです。
その他、農作物を荒らすことも
もちろんあります。
ホンドテンたちも
生きるためにやっていることですから、
悪いということは出来ません。
ただ近くに生息地があると、
苦労のほうが増えるかも知れませんね。