ムスカリの花が咲かないのは何故?
どう対処すれば良い?
丈夫で手間がかからず、
初心者でも育てやすいムスカリ。
でも葉は元気そうなのに、
花が咲かない…
なんてことも起こります。
この記事では、
ムスカリの花が咲かない理由は?
花を咲かせるにはどうしたらいいのか?
という内容をテーマにお届けしていきます。
ムスカリの花が咲かない理由
ムスカリの花が咲かないパターンで多いのは、
2年目以降に花付きが悪くなるパターンです。
考えられる理由がいくつかありますので、
原因1.球根の成長や栄養が不十分だった
ムスカリは球根の中に、
成長していくための栄養を蓄えます。
それが不十分だと花が咲かなかったり、
咲いても少ないといったことになりやすくなります。
例えば、前年、葉を枯れる前に切ってしまった場合。
花後のムスカリは光合成を行い、
球根に栄養を蓄える性質があるので、
それが不十分になってしまったかも知れません。
また前年、球根付き切り花として、
楽しんだムスカリであれば、
球根が成長しづらい環境での生育なので、
翌年に花を咲かせられる可能性は低くなります。
その他にも花後、
そのまま放置をしていて、
種を作らせてしまった場合。
種に栄養がいくぶん、
球根への栄養が少なくなってしまいます。
こうした何らかの事情で
球根に栄養を蓄えられなかったから、
花が咲かないというのが、
一番に考えられる理由です。
原因2.肥料の与え方が不適切だった
ムスカリは肥料をあげなくても、
花を咲かせてくれることが多い植物です。
ただ環境にもよりますし、
「もっと元気に育つように」
と肥料を与えることもあります。
ここで気を付けたいのは、
肥料には葉が育ちやすくなるもの(主に窒素)と、
花付きがよくなるもの(主にリン酸)が
あるという点です。
窒素が多い肥料を中心に与えていると、
葉ばかりが育つことがあります。
また花芽が付かない新芽の成長を抑えるために、
7月中旬以降は肥料をあげないほうが良いです。
原因3.球根が増えすぎて窮屈になっている
ムスカリは基本的に植えっぱなしでも良い植物です。
でも長年栽培していると、
地中の球根が増えすぎて、
窮屈になっている場合があります。
そうすると花付きが悪くなることがあるので、
それが花が咲かない原因かも知れません。
目安としては3年以上植えっぱなしなら、
掘り上げて、分球させてあげて下さい。
時期は葉が黄色く変色して
枯れて来るまで待ちましょう。
(6月中旬~下旬になることが多いです)
堀り上げ&保存の仕方
■1.葉が黄色くなってきたら、
球根を傷付けないように注意して、
掘り上げます。
■2.枯れた葉や根を取り除き、
土も落とします。
■3.キレイになった球根を
2~3日陰干します。
■4.風通しが良いネットなどに入れて、
植え付け時までそのまま冷暗所で保存します。
(保存時には分球せず、
植え付け時に分球します)
分球の仕方
もともとの球根(親)に
くっついて出来た球根を外します。
基本的には手で取りますが、
上手く外れない場合は、
カッターなどの刃物を使ってもOKです。
なるべく丁寧に外して下さい。
そのあとは球根の選別です。
小さすぎるものは捨て、
丸々として太っている球根だけを植え付けましょう。
ムスカリの花が咲かない場合の対処
上述した
「ムスカリの花が咲かない理由」に
思い当たる節があれば、
今後のお世話を見直してみて下さい。
今年、ムスカリの花が咲かなかったとしても、
お世話を続ければ、
来年は開花する可能性がぐっと高まります。
そもそもムスカリに限らず、
「花が咲かない年がある」というのは、
そんなに珍しくない話です。
なので今年咲かなかったから、
もう駄目…なんていうことはありません。
強く丈夫なムスカリですから、尚更のこと。
「今年はちょっとうまくいかなくて、
充電期間にしたんだな」
くらいに捉えて、
気楽にお世話していきましょう。