卵ってほとんどの場合、常温で販売されていますよね。
でも生ものですし、多くの冷蔵庫には卵用のトレイが付いています。
卵用トレイが付いているということは、
冷蔵保存するのが基本だからなのでは…?
ということは、ちゃんと冷蔵庫に入れるべき?
冬場はともかく、夏場は冷蔵庫に入れたほうが良いのでは?
それとも夏場でも常温保存して大丈夫なの?
気になったので、調べてみました。
理想は冷蔵保存!常温も可能だけど…
まずは保存についての結論から。
・基本的には常温保存可能
・ただし冷蔵庫に入れたほうがより長持ちする
簡潔にまとめるとこんな感じです。
因みに常温とは「15~25℃」を指します。
なので室内が30℃を越える環境であれば、
冷蔵庫に入れるようにしましょう。
また卵は保存している室内の温度によって賞味期限が変動します。
だいたいの目安は以下の通りです。
・平均気温23℃程度→産卵後3週間程度
・10℃以下の状態→産卵後2ヶ月程度
冷蔵庫内は2℃~6℃くらいですから、
冷蔵保存することで、賞味期限をぐっと延ばせます。
因みにスーパーやコンビニなどで売られている卵パックに書かれている日付は、
たいてい産卵日から2週間程度です。
「この卵はまだ食べられるかどうか」と
悩んだときに目安にすると良いでしょう。
スーパーで常温販売されている理由
「卵は冷蔵保存したほうが長持ちする」
となると、
多くのお店で常温陳列されている点に疑問を覚える方もいらっしゃることでしょう。
もちろん冷蔵スペースの都合もあるでしょうけど、
それだけが理由ではありません。
常温で販売されている大きな理由は、
「温度差によって結露が出来ることを防ぐため」です。
結露がついてしまうと、
その水分の影響もあり、卵の表面で雑菌が繁殖しやすくなります。
そして卵は、本来、新しい命を育むためのモノなので、
呼吸が出来るように小さな穴(気孔)が空いています。
この気孔から、雑菌混じりの結露が入り込み、
卵を腐らせる原因になってしまうのです。
なので多くのスーパーマーケットは、
卵を常温で陳列しています。
持ち帰り中に結露が出来づらくするためです。
ただ夏場、冷房が効いた売り場から外に出ると、
それだけで結露がついてしまうこともあります。
このため夏場の持ち帰りはなるべく迅速に、
そして帰宅後は冷蔵保存したいところです。
微妙なときは火を通そう!
以上、卵の常温保存についてでした。
卵は基本的に常温保存可能な食物ですが、
やはり低温環境で保存したほうが、雑菌が繁殖しづらくなります。
ただ温度差に弱いので、
冷蔵保存していたものを常温保存に戻すよりは、
最初から常温保存したほうがマシです。
また
「この卵はまだ食べられるかどうか」
は割ってみると、だいたいわかります。
卵の黄身が盛り上がっていて、
白身もキレイなら、まず大丈夫でしょう。
「見た目や匂いに異常はないけれど、
賞味期限を過ぎていて…」
というときは、加熱調理することをオススメします。
卵のみなら70℃かつ1分以上、
他の食材と合わせて調理する場合は75℃かつ1分以上、
加熱をすることで、菌を死滅させる事が可能です。
もちろん腐っている場合は、
加熱調理しても駄目なので(菌が死ぬだけで腐敗が戻るわけではない)、
見た目のチェックはしましょう!