ゼラニウムは比較的、育てやすく強い植物ですが、
それでもトラブルは起きます。
なかでも「花が咲かない」というトラブルを、
経験したことがある人は案外少なくありません。
この花が咲かないという症状にも、
2つパターンがありまして、
それぞれ原因と対処が変わってきます。
そのため、この記事では、
・花が咲かないし、ゼラニウム自体の生育も良くない場合
・花は咲かないけど、葉は旺盛でゼラニウム自体は元気に見える場合
に分けて、ゼラニウムの育て方を紹介していきます。
ゼラニウム自体に元気がないケース
花が咲かないだけではなく、
葉もあまり増えない、元気がないという場合は、
基本的なゼラニウムの育て方やトラブルが発生していないかどうかをチェックしたいところです。
具体的な原因としては、
栄養不足や虫による被害、根詰まり、病気などが考えられます。
順番に詳しく見ていきましょう。
★栄養不足
ゼラニウムの生育に充分な養分が足りていない状態です。
あとの3つの症状に当てはまる原因がなく、
酷暑や極寒でもないのに、
元気がない様子なら、これが原因である可能性が高め。
即効性があるのは、花用の液体肥料の使用。
早い段階で効果を感じられます。
液体肥料の効果が切れたあとは、
じんわりと効果が出る固形肥料を時折置くと良いでしょう。
★虫による被害
虫に強いと言われることが多いゼラニウムですが、
それでも付きやすい害虫はいます。
例えばアブラムシ、カメムシ、ヨトウムシ、コナジラミ、カイガラムシなどは、
ゼラニウムに付きやすい害虫です。
虫や喰われた痕跡がないかをチェックしてみて、
問題がありそうであれば、
植物用の害虫防除剤を使用すると良いでしょう。
★根詰まり
ゼラニウムは多少根詰まりしても、
元気に育ちやすい花ですが、限度はあります。
プランターや鉢植えでの栽培かつ植え替えを何年もしていないと、
さすがに根詰まりが酷くなるものです。
1~2回り大きな鉢植えなどに植え替えてやるのがベストですが、
大きくしたくない場合もありますよね。
その場合は根をほぐしたあと、
古い根を多少カットしてから、元の鉢やプランターに戻しましょう。
★病気
ゼラニウムがかかりやすい病気はいくつかありますが、
なかでも「灰色かび病」の率がかなり高めです。
花が咲かないゼラニウムに、
灰色・灰褐色になっている部分がないかどうか、
よく観察してみて下さい。
因みに灰色かび病の原因は風通しの悪さや高すぎる湿度にあります。
そのため、灰色かび病になっているようであれば、
出来るだけ風通しを良くしてやり、
水のやりすぎにも注意して下さい。
また水をあげるときは、上からかけるのではなく、
株元に給水するようにしましょう。
他には「褐斑(かっぱん)病」という、
褐色(赤みがかった茶)の斑点が出来る病気も、
ゼラニウムはかかりやすい傾向があります。
こちらも湿気が高くなりすぎると発症しやすい傾向があるので、
灰色かび病と同様の対策を行いましょう。
既に広がってしまっている場合は、
殺菌効果のある草花用薬剤の使用がオススメです。
ゼラニウム自体は元気なのに花が咲かない場合
さて、ここまでに紹介したケースとは違い、
「ゼラニウムの育て方は間違っていないはずだし、
とても元気で、葉も大いに茂っている。
それなのに花が咲かない…。」
なんてことも、時々起こります。
ゼラニウム自体は元気なのに花が咲かない…
首をかしげる人も多いこの状態、
大抵下記2つのどちらかが原因です。
★1つめ:古い枝ばかりになっている
園芸品種のゼラニウムの場合、
剪定はせずに育てる人も珍しくありませんが、
古い枝はあまり花を付けなくなっていきます。
この場合は、古い枝を何本か切ってしまいましょう。
しばらくすると、切断したところから若い枝が生えてきて、
今度は花を咲かせてくれるはずです。
★2つめ:時期や気温の問題
比較的、気温の変化に強く(特に暑さには強い)、
開花時期が長いゼラニウムですが、
冬の間(12~3月くらいまで)は基本的に花を咲かせません。
フラワーショップなどで見かけるのは、
温室管理によって育てられているものです。
温かくなるまで待ちましょう。
また暑さには強いとはいえ、真夏に直射日光があたる場所に植えていると、
高温障害などの影響で花を咲かせなくなることもあります。
適切な処置をして花を咲かせよう!
以上、ゼラニウムの育て方~花が咲かない場合の対処法でした。
どのケースが当てはまるのか?
判断して、ここにかかれている対処法を試してみて下さい。