「気付けば卵が賞味期限切れになっていた!」
という事態…案外起きますよね。
3日程度の期限切れはもちろん、
いつの間にか1ヶ月、場合によっては2ヶ月過ぎていたということも…。
とはいえ、表記されている賞味期限を過ぎたからといって、
すぐに捨ててしまうのはもったいない!
卵について
「市販の卵に書かれている賞味期限は生食の場合」
「卵はそれ自体が保存に適した構造をしているので、
相当な期間、悪くならない」
というのは、よく聞く話ですし事実です。
この記事では
「どういう条件なら賞味期限切れの卵でも食べられるのか」
を解説していきます。
(注意:この記事に書いてあるのは、あくまでも目安です。
万が一の際の責任はとりかねますので、最終的には自己判断でお願い致します)
表記されている卵の賞味期限について
卵の賞味期限について話をするのなら、
最初に知っておきたい事があります。
それは卵パックに書かれている賞味期限は、
「常温保存かつ生食が可能な期間」
だという事です。
なので加熱調理をしたり、冷蔵庫で保管をする前提なら、
記載されている賞味期限よりも、実際の賞味期限は長くなります。
冷蔵保存で賞味期限がどの程度伸びるか
低温状態だと菌が繁殖しづらいは、
どの食べ物でも言えること。
卵だって、例外ではありません。
卵の場合は、細菌、特にサルモネラ菌汚染の関係から、
10℃以下で安定して保存しておくことで、
安生食出来る期間が延びます。
冷蔵庫の温度変化が少ない位置(ドアの開閉に影響されづらい場所)で保存すれば、
産卵日から2ヶ月以上、生食可能という調査結果もあるほどです。
市販の卵パックに書かれている賞味期限は、
「産卵から約2週間後の日付」であることがほとんどなので、
「記載されている期限を1ヶ月半過ぎても食べられる」
ということになりますね。
ただ常温保存していた期間が長い場合や、
冷蔵後に常温放置して結露が出来た場合(卵は「温度変化」に弱い)は、
事情が異なります。
その場合は、次に紹介する「加熱調理をする場合」の情報を参考にして下さい。
加熱調理によって賞味期限がどの程度伸びるか
卵に発生するサルモネラ菌をはじめとした細菌は、
しっかりと加熱調理することで死滅します。
ただ加熱調理はあくまでも細菌を殺せるだけです。
卵自体が腐っている場合はどうしようもありません。
なので、
「腐っていない限り、加熱すれば食べられる」
ということになります。
加熱で殺菌するためには、
「卵のみなら70℃かつ1分以上、
他の食材と合わせて調理する場合は75℃かつ1分以上」
を目安に調理して下さい。
尚、卵が腐っているかどうかは、
割ったあと見た目や匂いを観察することでわかります。
・おかしな匂いがしないかどうか
・黄味の盛り上がりがなくなってしまっていないかどうか
・白身が濁っていたり変色していないかどうか
上記をチェックしてみましょう。
他国だと卵の賞味期限はもっと長い!?
以上、
「どういった条件なら賞味期限切れの卵でも食べられるのか」でした。
諸外国に比べると、日本の卵の賞味期限はかなり厳しい基準で設定されてます。
これは日本では常温保存されることが多いのに加えて、
生卵を食べる文化があるためです。
実際は基準を守った加熱調理をすれば、
3日といわず1ヶ月や2ヶ月を過ぎても、
まだ食べられるケースがほとんど!
なるべく捨てずに食べたいところです。