(美しい花だけど…)
清廉なイメージが強い水仙の花。
でも…実は毒を持っていること、
ご存じでしょうか?
それも死に至ることも
あるような毒を…
この記事では、
水仙の毒による死亡例や致死量、
またどのような症状が表れるのかなどを
紹介していきます。
水仙の毒による死亡例
最近だと、
2016年5月31日に、
60代の男性が水仙を食べて死亡しています。
自宅、敷地内に生えていた水仙を、
ニラと間違えて、
炒めて食べてしまったそうです。
流れとしては、
・29日の夕食に炒めた水仙を食べる
↓
・直後から食中毒症状が表れる
↓
・翌朝、病院に運び込まれる
↓
・31日に容体が急変し、死亡
ということなので、
食中毒症状が現れたあと、
すぐに病院に行っていれば、
もしかしたら…と思ってしまいます。
ニラらしき料理を食べたあと、
具合が悪くなったら、
取り敢えず病院にかかったほうが良いでしょう。
もしかしたら水仙かも知れません。
とはいえ
水仙による食中毒で死亡した例は
そこまで多いわけではありません。
2006年以降では、
初の水仙による食中毒死らしいので、
約10年ぶりということになります。
水仙の食中毒症状と致死量
水仙の食中毒症状は
「吐き気、嘔吐、下痢、流涎、
発汗、頭痛、昏睡,低体温」
などです。
致死量は10グラム程度。
ただ初期に強い吐き気が襲うため、
大部分を吐き出し、
ほとんど軽症で終わります。
ただ上記で紹介したとおり、
死亡例もありますので、
油断は禁物です。
特に毒性が強いのは球根
水仙の場合、
一部ではなく、全体が毒を持っています。
特に強いのは、
鱗茎(りんけい・球根の一種)の部分です。
含まれている毒成分は
リコリンやシュウ酸カルシウムなど。
無暗にさわらないよう、
注意したほうが良いでしょう。
ニラやネギと水仙の見分け方
(開花時なら一目瞭然だけれど…)
水仙の誤食の多くは、
「ニラやネギと間違えた」
というものです。
確かに葉の部分だけだと、
似ているんですよね…。
判断に迷った場合は、
少し千切って、
磨り潰してみると良いでしょう。
ニラもネギも、
それぞれ特徴のある匂いがしますが、
水仙の葉はほとんど匂いがしません。
また先に書いた死亡例でもわかるとおり、
水仙の食中毒は早めに症状が表れます。
だいたい30分以内には、
吐き気などの症状が表れますので、
すぐに医者に診てもらいましょう。