唐辛子(トウガラシ)というと色は赤か緑。
形は細長くて先が尖っている、鷹の爪型をイメージする方が多いでしょう。
しかし「鑑賞用 唐辛子」として売られているタイプですね。
気になるのは、この鑑賞用の唐辛子は食べられるのかどうかです。
食用唐辛子よりもカラフルなので、
「料理のワンポイントに使いたい」というニーズもちらほら見かけますが、
食べても大丈夫なのでしょうか?
気になって調べてみました。
鑑賞用唐辛子を食べないほうが良い理由
結論から言うと
「鑑賞用唐辛子は食べるべきではない」
とされています。
これは鑑賞用唐辛子に猛毒があるから…というわけではありません。
あくまでも、観て楽しむために作られており、
食べることを想定して作られていないからです。
品種改良をするうえでも安全性は考慮されていませんし、
農薬や肥料も「食べないことを前提としたもの&量」が使われています。
鑑賞用として発色が良くなるように、
長い間、花や実を鑑賞できるようにという点に重きが置かれていますから、
人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
↑こちらの動画でも鑑賞用唐辛子は食べないように、
という内容が語られています。
おとなしく食用唐辛子を食べたほうが良さそうです。
「…でも本当に食べられないの?」という方もきっといらっしゃいますよね?
そんな方々だけ続きをどうぞ!
鑑賞用唐辛子を食べてみたことがある人は案外いる!
さて上で述べたように
「鑑賞用唐辛子はあくまでも鑑賞用。食べるべきではない」のですが、
強い毒が含まれている…といった類の植物でもありません。
そのため「条件によっては食べられる」と主張される方々や、
実際に食べてみたチャレンジャーな方々もいらっしゃいます。
その話を紹介しましょう。
★こういう鑑賞用唐辛子なら食べても大丈夫?
鑑賞用唐辛子は食べたことがある人、
食べても大丈夫だと考える人の多くは、
「自分で無農薬栽培した鑑賞用唐辛子なら、安全性が高そうだ」
と感じるようです。
確かに自分の手元でなら、
健康被害がある農薬や肥料は避けて育てることが出来ます。
また鑑賞用唐辛子にもいろいろな種類がありますが、
一部の品種は国によっては「食用&鑑賞用」とされているものもあるのだとか…
例えば日本だと鑑賞用として馴染み深いブラックパール。
このトウガラシを食用としてみている国もあります。
なので農薬や肥料にもこだわって育てたのなら、
確かに安全性は高いでしょう。
ただ種や苗の時点で、化学物質の影響を受けている可能性もゼロではありません。
品種としての安全性も日本の基準ではチェックされていません。
あくまでも自己責任になります。
実際に食べてみた方の様子はこちら
★鑑賞用唐辛子「ブラックパール」を食べてみた方の記事
とあるカタログに「ブラックパールは食用&鑑賞用、味は辛いと書いてあった」という報告を、
読者さんから得て、チャレンジなさった様子!
(この方の場合は、無農薬栽培をされていました)
味はサイズの割にピリッと強い辛みだったものの、
普通に美味しかったようです。
★鑑賞用唐辛子を食べてみた人の動画
こちらは鑑賞用唐辛子を食べてみた人の動画です。
どの品種かは記載無し。
普通に食べていますが、平気そうですね…。
こちらの方は後日、別の動画でも同じように食べていたので、
あとでお腹が痛くなったりもしていなさそうです。
鑑賞用は鑑賞用!もし食べるときは自己責任で!
以上、
「鑑賞用唐辛子は食べられるのかどうか」
についてでした。
かんたんにまとめると
・鑑賞用唐辛子自体に毒があるという話は聞かない
(少なくとも一般的な品種で、強い毒があるものはなさそう)
・国によっては食用&鑑賞用されている品種もある
・ただ鑑賞用として育てられているものは、
体に害がある薬品を使用している可能性がある
・食べたけど平気だったという報告も多少あがってはいるが、
育てられ方や体質の差によっては害がある可能性も…
という感じですね。
やはり鑑賞用は鑑賞用として楽しんだほうが良いでしょう。