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クリスマスローズの花が咲かない理由8つ!意外な理由も?

白いクリスマスローズ

「葉っぱは元気そうなのに、
なぜか花が咲かない

クリスマスローズを育てている人たちから、
そんな声を聞くことがあります。

この記事では
「クリスマスローズの花が咲かない理由」
を8つ紹介していきます。

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クリスマスローズが咲かない8つの理由

クリスマスローズ1輪×シンプル背景

「クリスマスローズが咲かない」

という場合に考えられる理由は、
大きく分けると8つあります。

1.まだ花期じゃないだけ

意外と多いのが、

「クリスマスシーズンに咲かなかったから、
もう咲かないと思っていた。
でも春先になってから咲いた」

という声です。

クリスマスローズという名前から、
「12月には咲くのだろう」
と思われがちですが、

花期は1~4月です。

クリスマスに咲いている
クリスマスローズは
「ヘレボルス・ニゲル」という品種で、
早咲きタイプです。

クリスマスローズのなかには、
2月頃から咲き始める品種も多く、
日本ではこちらのほうがメジャーです。

なのでもし
「もうクリスマスなのに花が咲いてない」
と思って調べている最中であれば、

もうしばらく待ってみて下さい。

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2.苗がまだ若い

ホームセンターや花屋さんで
売られているクリスマスローズの多くは、
開花見込み株という
2~3年目の株です。

クリスマスローズは
発芽から2~3年目には
花を咲かせることが多いですが、
3~5年目になることもあります

特に小苗からの育成の場合は、
3~5年ほど様子を見てみて下さい。

買った年に花が見たい場合は、
既につぼみが付いている株を選ぶのが、
確実性が高いでしょう。

(ただしクリスマスローズは、
つぼみから開花までも日数がかかるので、
気長に見守って下さい)

3.根詰まりをおこしている

植木鉢での栽培をしていて、

「去年は咲いていたのに、
今年は咲いていない」

「年々花のつきが悪くなる気がする」

という場合に多いパターンです。

クリスマスローズは根詰まりしやすい植物なので、
2年に1度は植え替えしてあげましょう。
(出来れば毎年のほうが望ましいです)

4.瀕死状態を経験したせい

夏場に水切れを起こしていた場合や、
何か大きなダメージを受けている場合、
赤ちゃん返りのような現象を起こす可能性があります。

こうなってしまうと、
1~2年は花をつけづらくなるので、
のんびり待つしかありません。

葉の様子は元気そうなら、
あまり心配せず、
育て直すつもりで栽培してみて下さい。

5.肥料のあげかたが不適切

ここまでで思い当たる理由がなく、
葉はよく茂っているなら、
窒素が多い肥料ばかりを与えていなかったか
振り返ってみて下さい。

窒素は葉を育てる栄養素なので、
花が付きづらくなってしまいます。

逆に窒素不足のときは、
葉が全体的に黄色く
マグネシウムやカリウムが足りてないと、
葉縁・葉脈間といった
葉の一部が黄色くなるので、
確認してみて下さい。

また地植えしているクリスマスローズであれば、
単に肥料切れを起こしていることも
よくあります。

クリスマスローズの状況に合わせて、
肥料のやり方を見直してみて下さい。

6.株分けが必要

長期間(だいたい8年以上)、
栽培しているクリスマスローズであれば、
株分けをすることで、
また花が咲くようになることがあります。

特に土の表面周辺の根っこが
板のようになり、ふくらんでいる場合は、
株分けをしたほうが良いタイミングです。

株分けについては
下のほうでもう少し詳しく書いています。

7.環境が悪く弱っている

その他、環境が悪くて弱っている場合も、
やはり花は咲きづらくなります。

とにかくクリスマスローズは、
暑さに弱い植物です。

特に暖房の風に弱いので、
置き場所に注意しましょう。

その他、乾燥や日当たりの悪さも、
植物には良くない環境です。

部屋が乾燥している場合は、
霧吹きをかけたり、
加湿器をつけるなどして、
対策をとってやることが大切です。

またクリスマスローズは暑さが苦手なので、
日光もあまり当てないほうが良いと
勘違いされがちですが、
そんなことはありません。

確かに真夏の日差しは避けたほうが良いですが、
秋冬は積極的に日光浴をさせてあげて下さい。

8.株自体がよくない

ここまで様々な花が咲かない原因を書きましたが、

「花が付きにくい株」

というのも残念ながらあります。

買うときに葉が多く茂りすぎているような株は、
これである可能性が高いです。

生育が良いように見えるので、
つい買いがちな株なのですが…
実は葉ばかりが育って、
花が付きづらい株であることも珍しくありません。

肥料や植え替えなどを
適切にしてやっているし、
元気そうだし、4~5年ほど育てている。
それでも花が咲かない、
咲いても少ないという場合は、

「そういう性質の株だった」

という諦めが必要かも知れません。

クリスマスローズの植え替え

根詰まりの項目でも書いた通り、
クリスマスローズは、
根詰まりしやすい植物です。

鉢植えで育てている場合、
出来れば毎年(少なくとも2年に1度)
植え替えてやる必要があります。

新しい鉢は、
一回りから二回り大きくて
深さもある鉢がベストです。

植え替えをするとき、
古い土を払ってしまい、
傷んだ根は取り除いて下さい

ただし冬から春に買ったばかりの
クリスマスローズなら、
根を軽くほぐす程度にしておきましょう。

また植え替え先の鉢の口径が
18センチ以上のものなら、
根腐れ防止底石を敷いて下さい。

新しい土は水はけ、水もち共に良いものを選びましょう。

クリスマスローズ用の土
販売されていますので、
それを使うと手っ取り早いでしょう。

配合する場合は、
赤玉土小粒4:軽石小粒3:腐葉土3などが
オススメです。

尚、土の配合は自分でするほかに、
やってくれる園芸店を探す方法もあります。

植え替えの時期

10月~12月の植え替えが理想的です。
ただ逃した場合でも、
翌3月までは大丈夫です。

クリスマスローズの増やし方

クリスマスローズは、
株分けもしくは種まきで増やしていきます。

株分け

株分けはまだ若い株や小さい株には向きません

7~8年くらい経って
大きくなったクリスマスローズを、
小さくなりすぎないように
3芽以上で分けるのがオススメです。
でないと株分け後の生育が悪くなります。

株分けの時期は10月~12月が適期ですが、
翌3月頃までなら行っても大丈夫です。

株分けの詳しい様子は
こちらの動画が参考になります。

動画を観られない環境の方のために、
内容をざっくりとまとめると、

1.株分けするクリスマスローズを抜く
(根鉢は崩す必要ありません)

2.上から見て3~4芽以上になるように
分岐させられる箇所を探す。

3.そこにハサミで思い切り切り込みを入れる

4.切り込みに沿って、手で裂く
(根を切り込みに沿って分断する)

5.元肥(もとごえ)を入れた土に植え直す

という流れです。

種まき

クリスマスローズの種は5月から6月頃に熟します
乾燥してない状態でまきたいので
採ったらすぐにまいてしまいましょう

もし一度保存してからまくなら、
10月頃がオススメです。

このとき種が乾燥していた場合は、
たっぷり水を含ませて、
戻してからまいてやります。

種で増やすときの面白い点は、
花の色や形、模様が安定しない点です。

いったいどんな花が咲くのか?
育ち咲くまでのドキドキした時間が楽しめます。

まとめ

ザクロっぽいクリスマスローズ

クリスマスローズの花が咲かない原因はいろいろありますが、
ざっくりまとめると、

「まず咲くタイミングなのかを確認」
(時期・年数ともに)

 ↓

「鉢植えなら根詰まりを、
地植えなら肥料不足を疑ってみる」

 ↓

「8年以上経つ株なら、
株分けをしてみる」

という流れで確認してみるのがオススメです!
それで改善する可能性が高いので!

(時期・年数の場合は、
待つしかありませんけどね)

それでも駄目なら、
他の項目も見直してみて下さい。

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