クーラー病とは、いったい何なのか?
この疑問について簡潔にいうと、
「冷房(クーラー)が原因で引き起こされる様々な症状を指す俗語」
という回答になります。
上に「俗語」と書いたとおり、
クーラー病という言葉は、医学用語ではありません。
この記事では、このクーラー病について、
・クーラー病について具体例を交えた詳しい説明
・どんな症状が出るのか
・病院での治療や診断書はどうなるのか
・予防や治し方はどうすればいいのか
といった内容を紹介していきます。
クーラー病とは?もっと詳しい説明!
最初に紹介したとおり、
クーラー病とは冷房(クーラー)が原因で引き起こされる様々な症状のことです。
この「原因」と「症状」について、
もう少し詳しく紹介していきます。
クーラー病の原因とは
クーラー病の原因と言われてるものは、大きく分けると2つ。
1つめは冷房が効き過ぎた部屋に長時間いること自体が原因であるケース。
その場の空調管理が合っていないと、
「冷えすぎ」や「乾燥しすぎ」によって、
免疫力低下や自律神経の乱れが起き、さまざまな症状が引き起こされます。
2つめは冷房が効いたエリアとそうでないエリアとの「温度差」が原因でクーラー病になってしまうケース。
もともと人間の体が自然に対応できる温度変化は5℃くらいです。
しかし現代日本では、人工的に冷やした部屋から一歩出るだけで、
5℃以上の温度変化が起きることも珍しくありません。
このため体温が適応出来ず、さまざまな不調を起こしてしまうのです。
クーラー病の症状
クーラー病になると、
・体温低下による血行悪化&新陳代謝の悪化
・自律神経の乱れ
・免疫力の低下
などが起こります。
それによって、さまざまな体調不良になるというわけです。
具体的な症状として、
多いのは冷え、むくみ、だるさ、下痢など。
肩こりや腰痛、神経痛になる方もいらっしゃいます。
更に酷くなってくると、
吐き気や頭痛、微熱感、不眠症、生理不順などが起きることもありますし、
免疫力の低下から、風邪をひきやすくなり発熱することも…。
ここまでクーラー病の原因と症状について紹介しましたが、
クーラー(冷房)とこうした症状の因果関係が証明されているわけではありません。
また日本国内だとクーラー病という表現や考え方は一般的ですが、
海外では通用しないほうが多い点にも注意が必要です。
病院での治療や診断書はどうなる?
ここまでに述べてきたとおり、
クーラー病というのは正式な病名ではなく、
はっきりと認められてもいない存在です。
では、病院などの医療機関ではどのような扱いを受けるのでしょうか?
診断書には何と書かれるのかも、気になりますよね。
これの答えですが、
現れている症状に対する治療や診断書の発行が行われます。
例えば頭痛や腰痛、場合によっては自律神経失調症などといった感じです。
クーラー病の予防や治し方
一番良いのは、冷房の設定温度を低くし過ぎないことです。
「クーラー病」という名称が言い表している通り、
そもそもの原因はクーラー(冷房)なのですから、
その使い方を変えるのが正道でしょう。
とはいっても、職場の冷房が効きすぎている場合や、
家族に暑がりがいる場合など、
「自分の一存のみで、室温を変えることは出来ない」
という環境の方もいらっしゃると思います。
その場合は、服装での調整、自分の生活習慣の改善、
入浴の習慣をもつ(血行を良くしリラックスしやすい時間をもつ)などの方法で、
影響を緩和していくことも可能です。
詳しくは下のリンク先の記事にて紹介していますので、
合わせてご覧下さい。
⇒クーラー病の予防や治し方について(準備中)
冷房との上手な付き合い方を考えていこう!
クーラー病はまさに現代病ともいえるものの1つではないでしょうか。
人間が過ごしやすくなるために開発されたものが、
体調不良の原因になるとは…なんともままならないものです。
とはいっても、地球温暖化が進む今、
真夏の冷房は必需品に近くなってきています。
過度ではない空調管理を心掛けながら、
上手く付き合っていきたいところです。