唐辛子(トウガラシ)というと、調味料として使われることが多い野菜です。
しかし最近では、
「花のように鑑賞して楽しむための唐辛子」にも高い人気があります。
実の形が特徴的でカラフルな品種が多いですが、
葉の色や形が変わっている品種もありバリエーション豊かです。
当記事ではそんな鑑賞用唐辛子の種類や、
よくある誤解について解説していきます。
鑑賞用唐辛子でよくある誤解
「五色唐辛子(ゴシキトウガラシ)=観賞用」という誤解です。
でもゴシキトウガラシの中にも多く種類があり、
なかには食べられるものも存在します。
例えばこちらのタバスコペッパーという種類。
その名の通り、タバスコの原料ですが五色唐辛子の仲間です。
ご存知の通り、タバスコは食べられますから、
「五色唐辛子=観賞用」というのは間違いということですね。
鑑賞用唐辛子の種類!有名なものとオススメを紹介!
鑑賞用唐辛子には、たくさんの種類があります。
全部は紹介しきれないので、
特に有名なものや人気が高いもの、
それに個人的に好きな種類も加えて紹介していきます^^
★フェスティバル
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丸っこくてカラフルな実をつける鑑賞用唐辛子。
初めて見たときは、実の色の幅広さにどんな遺伝子なんだろうと不思議でした。
一株にいろいろな色の実が成っている理由は、
「白→紫→黄色・橙→赤へと実の熟し具合によって、色が変化するため」だそうです。
それにしてもフェスティバルという名前にふさわしく、
華やかで楽し気な色合いと形状ですね。
★ウチュウ クリームレッド
初めて品種名を聞いたときに、
「すごい名前だな…」と思いました。
クリームとレッドは見たままの色だけど、
ウチュウってどこからきたんだろう…。
そのまま「宇宙」なのだろうか?
斑(ふ)入りの葉が特徴的な品種で、
実の形はいわゆる鷹の爪、実の色はクリーム→オレンジ→レッドへと変わっていきます。
★ブラックパール
ブラックパールの名の通り、
黒くて丸い実と、黒葉を持つ品種。
葉は緑から黒へ、
実は紫色の小さな花が緑色の実となり黒へ、完全に熟すと赤くなります。
シックな色合いなので、あまり唐辛子っぽく見えませんが、
少し舐めてみると非常に辛いです。
(観賞用の品種なので、本来口にするものではありません。念のため)
カラーリーフとして、寄せ植えで使われることも多い品種です。
★オニキスレッド
ブラックパールと非常によく似た品種です。
・黒葉になる
・実は丸く「緑→黒→赤」と熟していく
・A.A.S.受賞品種
・鑑賞時期も同じ
と多くの点で共通しています。
「実は同じ品種で呼び方が違うだけではないか?」
「成長の段階・熟し方の程度で呼び分けているだけでは?」と疑ったこともありました^^;
しかし複数の園芸店で別の品種として扱われているところを見かけたので、
似ているけど、別品種なようです。
★パープルフラッシュ
紫色の葉と実が特徴的な品種。
こちらも実は熟すと赤くなっていきます。
★パープルレイン
白・紫・緑と交じり合った葉が特徴的。
パープルフラッシュと同じく、濃い紫から赤く熟していく実を持ちますが、
こちらは細長く先が尖った鷹の爪の形をしています。
比較的新しい品種ですが、
どこか幻想的な様子から非常に人気が高い鑑賞用唐辛子です。
★コンガ
先が尖った存在感がある大きさの実と紫がかった葉の品種。
実の色は紫から濃いオレンジへと移り変わっていきます。
実が中央付近にまとまりやすく、株自体もあまり大きく育たないので、
あまり場所を取りたくない方にもおすすめです!
個性的な鑑賞用唐辛子を楽しもう!
以上、鑑賞用唐辛子の種類について紹介しました。
かなり個性的な品種が多いと、
写真をみて感じた方も多いことでしょう。
個人的にはパープルレインが好きですね。
なんというか形は完全に唐辛子(鷹の爪型)なのに、
色によって印象がガラリと変わっているところが素敵です!
鑑賞用唐辛子は初心者にも育てやすい植物なので、
是非、あなた好みのものを選んで栽培してみて下さい。