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さくらんぼの育て方~鉢植えでの育成で知っておきたいこと!

さくらんぼの実3粒

鉢植えでのさくらんぼの育て方が知りたい方へ!

ずっと鉢植えでも育てられる?
それとも大きくなったら地植えにしないと厳しい?

鉢植えでの栽培だからこそ、
気を付けたほうが良いことってある?

この記事では、
そんな疑問への回答を含む
鉢植えでのさくらんぼの育て方について詳しく紹介していきます。

尚、当記事での説明は、
小さめの苗木よりも大きくさくらんぼの木が育っていることが前提となっております。

今から種を埋めて育てたいと思っている人や
発芽が上手くいかない人は、
下記の2記事を参考にされて下さい。

■さくらんぼの発芽方法は?ぐぐっと発芽率をUPさせちゃおう♪

■さくらんぼの育て方~種から育てたい!と思っている方へ!

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鉢植えのサイズや置く場所は?

さくらんぼの場合、
植木鉢には深さ、直径、両方とも必要になります。

苗のサイズや品種にもよりますが、
最初は7~8号くらいの植木鉢で充分でしょう。

また鉢植えを地面に直接置いたところ、
植木鉢の隙間から根が出て、
そのまま根付いてしまったという報告もあります。

なので長期間、土の上に置くのは止めましょう

植え替えについて

いろんなサイズの植木鉢

さくらんぼの木は大きくなりますし、
根詰まりを防ぐためにも、
1~2年置きに植え替えをしたほうが良いでしょう。

基本的には様子を見ながら、
植木鉢のサイズを大きくしていきます。

尚、ある程度のところで、
植木鉢のサイズを固定したいなら、
根の剪定をする必要が出てきます。

ただ根を切るというのは、
傷口を作る行為です。

桜の系統は他の樹木と比べても、
傷口が塞がりづらく、
病気をしやすい傾向があります。

なので、

・整理したい根が多すぎる場合、
2年以上に分ける。

・芽吹き前の生命力がある季節(3月頃)にする。

・切り口から雑菌が入る率を下げるため、
根に絡まった土を落とし、
ホースなどの水流で古い土を流してから根を切る。

・用土は新しいものに交換する。
同じ植木鉢に植えなおす場合は、
その植木鉢もしっかり洗う。

・切り口に消毒用の薬剤を塗る。

これらを実施して、
なるべくダメージが少ないようにしましょう。

メネデールなどの園芸用活力剤で
回復力を高めるのもオススメです。

鉢植えで育てるときの肥料について

さくらんぼの元肥(もとごえ)には、
EMボカシなど有機質肥料を中心に、
石灰ホウ素肥料も少し加えて下さい。

追肥(ついひ・おいごえ)ですが
鉢植えの場合、
苗が小さいうちは、
3月頃に玉肥(たまひ)を2~4個程度追加するだけでOK。

(玉肥とは、有機質の肥料を発酵させて、
玉状の形にしたものです。)

大きくなってきたら、
2月、5月、10月に有機物肥料を追加してあげて下さい。

さくらんぼはもともと、
そんなに多くの肥料を必要としません。

量は木の状態や植木鉢のサイズにもよるので、
様子を見ながら調整していきましょう。

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枝の剪定・誘引について

さくらんぼの枝は回復が遅いので、
剪定(せんてい)するときも
切りすぎないよう注意が必要です。

とはいえ、手入れをしないのも良くありません。
伸ばす枝の先端を切ったり、
邪魔になる枝は切る必要があります。

時期は1~2月がオススメです。

またさくらんぼの花は、
毎年同じ場所に咲く性質を持っています。

しかし2~3年もすると
花芽がつく基部が伸び、
枝から離れ始めていきます。
そうすると実りが悪くなるので、
年数が立った基部も切ってしまいましょう。

繰り返しになりますが、
さくらんぼの木は傷の治りが遅いので、
切り口には保護剤を使うことをオススメします。

剪定が終わったら、
次は誘引(ゆういん)です。

出来るだけ横に伸びるように
枝を誘引してやると、
さくらんぼが実りやすくなります。

(過去のデータで
主枝は30~45度以下が良いという結果有り。
主枝から派生している枝はなるべく水平に近くする。)

誘引に使う紐などが、
枝に食い込まないように、
注意しながらやってみて下さい。

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さくらんぼの結実と収穫

さくらんぼいっぱい

さくらんぼの場合、
自家受粉しない品種がほとんどです。

そのため開花時期が重なる他品種を近くに植えたり、
他品種の花粉を人工的に付けて、
受粉させてやる必要があります。

受粉については相性があるほか、
一部、自家受粉できる品種もありますので、
詳しくはを下記の関連記事をご覧下さい。

■受粉方法について

■自家受粉できる品種(1本だけでも実る品種)の紹介

■受粉できるかどうかの相性について

受粉しなかった花は、
実を結んでも大きくなることが出来ず、
小さいまま地面に落ちてしまいます。

しっかり受粉できた場合、
さくらんぼの収穫時期は5~6月です。

ちょうど、梅雨の時期に重なりますが、
さくらんぼの実は弱く、
雨に当たると裂けてしまいます。

そのため、雨に当てないよう工夫が必要です。

鉢植えだと軒下などに移動できるので、
この点、楽ですね。

尚、鉢植えの場合は、
3~4年目には
さくらんぼの実がなり始めることが多いです。

ただ管理状態や品種によっても、
多少前後します。

上手にコントロールしながら栽培を楽しもう!

器からあふれるさくらんぼ

果樹園に茂った背の高いさくらんぼの木や、
桜並木などの風景。

これらの影響もあって、
地植えのイメージが強かった方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

でも実は上手に育てるすると、
地植えよりも鉢植えで栽培したほうが多く収穫できることも多々あるのです。

これはさくらんぼの木の場合、
地植えだと、木としての成長
栄養が使われすぎてしまうケースが珍しくありません。

その結果、果実をみのらせる栄養が不足し、
イマイチ数が少なくなるうえ、
果実自体も貧相になってしまうのです。

その点、鉢植えだと、
あまり根を伸ばせません。

その結果、成長が鈍くなり、
繁殖(実を結ぶこと)
栄養を回すようになります。

なので案外、さくらんぼの実がよく生るように育てられるのです。

管理も鉢植え栽培のほうが楽ですしね♪

以上、さくらんぼの鉢植えでの育て方でした!

病気や害虫に注意しながら、
さくらんぼ育成を楽しんでいきましょう^^♪

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